相続した不要な土地は出来るだけ早く手放した方がいい？おすすめの処分方法を解説
相続によって、要らない土地を所有することになり困っているという方が増えています。不要な土地を所有することは、税金や維持管理といった責任を負うことになるため、出来るだけ避けたいものですよね。
しかし、資産価値がない不動産をどうやって処分すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、相続に関わる不要な土地の処分方法について解説します。
不要な土地は相続放棄した方がいい？
相続財産に不要な土地が含まれている場合、相続放棄をした方がいいのではと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、相続放棄をすると、その他の相続財産も全て放棄することになります。そのため、現金や有価証券、その他収益価値がある土地などが相続財産に含まれる場合は、相続放棄した方がいいのかどうかを慎重に考える必要があります。
もし相続出来る財産がある場合は、一度相続した上で不要な土地を処分することを考えてみてもいいかもしれません。
相続登記義務化で土地の放置はできなくなった
2024年より、相続登記が義務化され、不要な土地だからといって登記をせずに放置することは難しくなりました。不要な土地を相続した場合、相続登記をしなければいいのではと考える方もいるかもしれません。登記がされなければ、土地の所有者がわからないために、税金や管理責任を問われることもありません。
実際に、相続において相続登記がされない所有者不明土地が多数発生し、社会問題となっています。そのため、今回の改正では、相続発生から3年以内に相続登記を行わなかった場合、10万円以下の過料が課されることになりました。今後は、土地を相続した場合、速やかに相続登記を行う必要があります。
不要な土地を少しでも高く売るポイント3選
収益価値がない土地は、通常の不動産取引を行おうとしても買い手が現れないなど、処分が難しい場合が多いです。土地を所有する負担を考えれば、出来るだけ早く売却したいものです。ここでは、そんな不要な土地を少しでも高く売却するためのポイントをお伝えします。
更地にする
所有している土地に建物や物置などの残置物がある場合は、更地にすることで高く売れる場合があります。使用できない建物がある場合は、買い手にとっては解体の手間がかかるため、どうしても売れずらくなります。土地の不要な建物がある場合は、更地にすることで高く売れる可能性があります。
境界を確定しておく
境界が確定していない土地は、隣地とのトラブルの原因となるため、買い手から敬遠される傾向があります。そのため、境界がハッキリしていない土地の場合は、測量などを行い確認しておくようにしましょう。
土壌汚染調査を行う
土地を少しでも高く売りたい場合は、土壌汚染調査を行いましょう。買い主にとって、土地に発生するリスクは少しでも抑えたいものです。そのため、土地の土壌汚染がないとわかるだけでも、買い主に対して安心感を与えることができます。
売れない土地にも使えるおすすめの処分方法を5つ紹介！
売れない土地を相続することになってしまったら、一刻も早く処分したいですよね。しかし、不動産取引は慣れない人にとっては大変です。ましてや資産価値がない土地は、買い手がみつからないばかりか、処分に費用がかかることもあります。
そうなると、余計に処分が億劫になってしまうという方も多いのではないでしょうか。そこでここでは、売れない土地にも使えるおすすめの処分方法をご紹介します。
周辺住民への譲渡
周辺の方と付き合いがある場合は、譲渡がおすすめです。土地の譲渡は、こちらは無償で土地を処分することができ、受け入れ側にとっては、土地が拡大され、資産価値があがるというメリットがあるため、意外にも受け入れてもらいやすい提案です。
また、もし近隣住民と交流がなく連絡先がわからないという場合は、登記謄本を取得することで、連絡することができます。日ごろからご近所付き合いがあるという方には、ぜひおすすめしたい方法です。
自治体へ寄付
もし最寄りの自治体で土地の寄付を受け入れているなら、一度相談してみましょう。実は自治体によっては、土地の寄付を受け入れている場合があります。もし寄付をすることができれば、税金や維持管理の負担から解放されます。
ただし、自治体にもよりますが、土地の受け入れ条件は厳しく、公共地に使えるような土地でないと引き受けてもらえないことがほとんどです。まずは寄付をうけれているかどうか、最寄りの役所等に相談してみましょう。
相続土地国庫帰属制度
2023年よりスタートした相続土地国庫帰属制度は、特に相続に不要な土地が含まれている場合に有効な選択です。この制度を使うことで、要らない土地のみを国に引き渡すことができます。
ただし、引き渡し後は国の管理地となるため、建物や傾斜がない土地といった管理しやすい土地でないと引き受けてもらえない場合がほとんどです。また申請するだけでも費用がかかってくるため、事前に制度の利用が可能かどうかを調べた上で申請するようにしましょう。
引き取り業者を利用する
売れない土地の場合、通常の処分方法では土地を引き取ってもらえないことがほとんどです。不動産会社に依頼しても、断られてしまうことも珍しくありません。
そんな時に利用したいのが、不要な不動産の引き取りを専門にしている業者です。専門の引き取り業者は、通常の不動産取引では扱ってもらえないような不動産でも引き取ってくれることが多く、他の処分方法ではどうしようもないという場合に、ぜひ頼りにしたい方法です。
ただし、引き取り業者の中にはそんな弱みにつけこみ不当に高い料金を請求してきたり、中には原野商法といった詐欺の標的にしてくる業者もいます。依頼をする際は、複数の会社に見積をだす、信頼できる業者かを調べるなどしたうえで、利用するようにしましょう。
マッチングサービスへ登録する
通常の不動産取引で売れなかったという土地でも、マッチングサービスを利用することで売却できる可能性があります。マッチングサービスは、不動産を売りたい人と買いたい人を繋いでくれるプラットフォームです。地域の不動産屋と違い、登録することで全国の買い手に向けて情報を発信できます。
マッチングサービスは、売買に関心が高い人が集まっているため、商談の成約率が高く、特に普段からネット取引を利用していたり、個人での取引に抵抗がないという方にはおすすめしたいサービスです。
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まとめ
売れない土地を相続したが、結局処分方法がわからず税金だけ払い続けている、そんな状況にならないためにも、不要な不動産は早めに処分を検討しましょう。また、相続に絡んだ不動産取引は複雑になる場合も多いため、場合によっては早めに専門家へ相談することもおすすめします。専門家の知識とノウハウを活用することで、損をしないためのポイントを抑えながら処分を進めることができるでしょう。
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